ニューロフィードバック(Neurofeedback)とは? 田崎美弥子さん出版記念講演

3月13日(土)、東邦大学教授の田崎美弥子先生をお招きして『ニューロフィードバックセラピーのすべて』出版記念講演会をヒカルランドパークにて開催いたしました。

ニューロフィードバック(Neurofeedback)というテクノロジーの開発経緯、メカニズム、適用事例から、もうや心の健康を向上・維持するためのアドバイスまで、最新動向や研究所成果も含め、とてもわかりやすくご解説いただきました。

どんなセラピーもそうですが「万能メソッド」というものはない。だから「できること/できないこと」をきちんと押さえておくことは、適切なケアのためにとても大切。結構コピーとかで吹きがちなので反省とともに肝に銘じました(^_^;)

ニューロフィードバックも同じくで、これがあればどんな精神疾患でも大丈V☆(死語)ということはもちろんなく、やっぱり、身体的要因なり、人間関係なり、ネガティブな思考グセなり、脳のはたらきを鈍らせている原因の解消なくしては継続的な改善はむずかしいだろうとのこと。

でも、もちろん、そうした原因に対処したあと、ニューロフィードバックでコネクトーム(脳神経の巨大ネットワーク)を整えてあげると、脳の可塑性(一度できた回路は長期間維持される)もあって、リバウンドしないで状態を向上させることができるのだそうです。

薬を飲んだり、電気を送り込まれたりする方法ではなく、リラックスして画面を見てるだけなので、副作用がほぼ報告されていないのも高ポイント。

ここ数年、新たに認知症への効果を示す研究結果も出始めているそうです。

しかし、メンタルヘルスのためには、早寝早起き、バランスの取れた食事、運動がGOODというのはよく聞く話ではあるけど、脳の仕組みを知るとなるほどその通りだな~と腑に落ちます。

精神安定作用のあるセロトニンが分泌されるには朝日を浴びる=朝ちゃんと起きることが必要/脳の主要固形成分は脂肪とタンパク質なので質のよいそれら2成分を食事で摂ることがマスト/脳に酸素を行き渡らせるには、適度な運動で全身の血流を上げることが必要…

気づくとおろそかになっているので、改めて気をつけようと思いました。

すんごい土砂降り&雷でしたが、ニューロフィードバックに関心があるかた、心の不調に実際に悩んでいるかたなど、さまざまなご参加者さんがご来場くださり、「来てよかった」「本も買って読みました」と嬉しいお言葉賜わり、ヒデキ感激!

必要なかたに必要な情報が届くようにもっともっと工夫しよう♪ というモチベーションをいただきました。

田崎先生、ご来場のみなさま、ありがとうございました!

書籍情報

『ニューロフィードバックセラピーのすべて』
田崎美弥子・著、ヒカルランド(2020)

*試し読みはこちらから