【書評情報】立教大学史学会誌『史苑』|スーパーナチュラル・ウォー&アーネンエルベ

立教大学史学会誌『史苑』第81巻2号(2021年3月)「<特集>今を映すもう一つの歴史記述 : 偽史・オカルト・歴史実践」で、担当書籍『スーパーナチュラル・ウォー』『SS先史遺産研究所アーネンエルベ 』の書評をいただきました!

「「偽史(・偽書・偽文書)」「オカルト」「歴史実践」という一見関係なさそうに見える分野の近著を六人の評者が論評し、その底流に見える近年の歴史意識と「歴史をかく」(松沢裕作)という行為の一端を明らかにす試み」(「序」より)であるという本特集、なんと、立教大学学術リポジトリで全文がPDFで読めるぴょんヾ(*ゝω・*)ノ☆

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近現代における超自然信仰と不安のマーケット : 書評 オーウェン・デイヴィス(江口之隆訳)『スーパーナチュラル・ウォー : 第一次世界大戦と驚異のオカルト・魔術・民間信仰』(ヒカルランド、二〇二〇年) 栗田英彦・塚田穂高・吉永進一編『近現代日本の民間精神療法 : 不可視なエネルギーの諸相』(国書刊行会、二〇一九年)
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・・・こちらの評者は立教大学文学部准教授の高林陽展さん(近現代精神医学史)。

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オカルト・学知・第三帝国 : カーター『SS先史遺産研究所アーネンエルベ』の周辺 : 書評 ミヒャエル・H・カーター(森貴文監訳)『SS先史遺産研究所アー ネンエルベ : ナチスのアーリア帝国構想と狂気の学術』(ヒカルランド、二〇二〇年)
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・・・こちらの評者は立教大学文学部教授の小澤実さん(北欧中世史・近代学問史)です。

ほかにも椿井文書、藤原明さんの偽書研究、原田実さんの江戸しぐさ関連著作、パブリック・ヒストリーなど興味深い著作についてのエッセイレビュー満載の今回の史苑「偽史・オカルト・歴史実践」特集、ユリイカ2020年12月号「偽書の世界」特集とあわせて読んでも面白そうです♪

また、評者の小澤実さん編の『近代日本の偽史言説』(勉誠出版、2017)も大いに参考になるでしょう。

関連して、今春は、月刊ムー現代思想中央公論の5月号(4月発売)で陰謀論関係の特集が組まれており、こちらもわくわく楽しみでござります!

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◆書籍情報◆
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オーウェン・デイヴィス、江口之隆訳
『スーパーナチュラル・ウォー 第一次世界大戦と驚異のオカルト・魔術・民間信仰』
ヒカルランド、2020年

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ミヒャエル・H・カーター、森貴史監訳、北原博、溝井裕一、横道誠、舩津景子、福永耕人訳
『SS先史遺産研究所アーネンエルベ ナチスのアーリア帝国構想と狂気の学術』
ヒカルランド、2020年

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